アルコールと耳鳴り
アルコールと耳鳴り
酒は百薬の長と昔から言われており、健康上の様々な効果があります。適度に飲むことは非常に健康に良いことであり、このことは様々な研究からも明らかになっているところです。
しかし、もし現在耳鳴りに悩まされているならば、アルコールの摂取は控えるか、若しくはごく少ない量を摂取するようにしなければなりません。
なぜならば、アルコールを摂取すると聴覚系の抑制が解かれるため、耳鳴りの症状がひどくなることがあるからです。実際に、耳鳴りを持っている人がアルコールを多く摂取すると、耳鳴りの症状が悪化するというデータが出ています。
適度に飲めば耳鳴り改善・緩和も
しかし、アルコールを耳鳴りに悪いとばかり見なすのも誤りです。耳鳴りは様々な病気が原因となって起こることがありますが、大きな原因として考えられるものとしてストレスや血行不良があります。
お酒はストレス解消効果が非常に大きい嗜好品であり、また血行を改善する効果もあります。血行が悪いことで耳鳴りが起きている人は、少しの日本酒が非常に良い効果をもたらしてくれます。
日本酒を飲むと体がぽかぽかとしてきますが、これはアルコールを飲むことで血管が拡張されて血流が改善されることに加え、日本酒に含まれる独自の成分がその効果をより持続させる働きを持っているからです。
したがって、熱燗等を飲んで血流を良くすることは、血行不良によって引き起こされる耳鳴りの改善にとても良いと言えます。
また、ストレスが耳鳴りの原因になっている場合には、焼酎やブランデーがお勧めです。特にブランデーは香りだけでもストレスを大きく和らげることが分かっており、ブランデーの香りは森林浴に匹敵するストレス解消効果があるとされています。
もちろん、ブランデーを嗅ぐだけでもいいですが、飲むことによって鼻から抜ける香りでリラックスし、体内に入ったアルコールでさらにリラックスするのがお勧めです。
この他、日本人になじみの深い焼酎も、香りと成分でリラックス効果が非常に高いことが知られています。
高血圧が原因の場合には、赤ワインのポリフェノールが血圧を下げてくれる効果があるなど、アルコールには実に様々な効果があります。
アルコールを飲むことによって耳鳴りが悪化する人を除いては、適量のアルコールを治療に役立てるのはとても良いことと言えます。